虫送り

現在は白山市になりますが旧の松任市の横江地区の「虫送り」の行事が昨夜行われました。
毎年、梅雨の末期のこの時期に地区の鎮守の宇佐八幡神社前とその周辺の田んぼで行われます。
歴史は古く江戸時代より以前から行われているようです、市の無形文化財に指定しています、稲が育つ一番大切なこの時期に松明の光に害虫を集めて駆除する為に行われてきたようです。

日没を迎えて薄暗くなる時間に田んぼのあぜ道を、先頭に大きな太鼓を鳴らして行列ができます。
手に松明を持った子供と付き添いの人が行列に続きます。
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周辺の田んぼのあぜ道をひと廻りしてから神社前に集結します。
火縄アーチに火がつけられると「虫送り」文字が浮かび上がります、その下で若衆が太鼓を激しく打ち鳴らします。太鼓の音はまるで雷鳴のように大きな音であたりに響きます。
クライマックスの太鼓に飛び乗って打ち鳴らす様は熱気にあふれます、見ている人からも大きな歓声が上がります。
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火縄が燃え尽きる頃に若衆は掛け声とともに太鼓を担いで神社の境内へと走り込みます、境内のたき火を囲んで再び太鼓を打ち鳴らします。
笛の合図でヤナギの木で出来ている太鼓のバチを火にくべて終わります。
例年だとそのあとに境内で子供相撲が行われます。
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近頃は水田に消毒をするので害虫はほとんど発生しません、それどころかドジョウやフナ、タニシ等も見られません。
現在では「虫送り」はイベントとして行われていますが本当に害虫退治の為に行われていた頃は水生生物も豊かだったでしょうに。
便利さを求めるとその陰に大切な物が失われる様な気がします。

夜間で動きのある場面の撮影で写真が見苦しいくてごめんなさい、最後まで見て頂いて有難うございます。







この記事へのコメント

ツーチャン
2012年07月16日 18:20
へえ~珍しいですよね。虫送りなんて何処にもあったんだけど防災と安全の為にほとんど消滅したんですけどね~
まだあるんだ。川北町の火祭りも虫送りみたいなもんですかね?
2012年07月16日 22:26
こんにちは
虫送り・・。
初めて知りました。
古き良き風習だと思います、、。
実際にはもういらなくても、、。
2012年07月17日 08:15
ツーチャン様へ
虫送りの行事は以前にはどこでも行われていたようですね、ここ松任地区でも幾つか行っている所があります、その中でも横江の虫送りは一番盛大に行われるので有名です。害虫もあまり居なくなったのでだんだんと廃れていったのでしょう、文化として保存されているのだと思いますよ。
川北の火祭りを良くご存じですね、大きな松明を燃やして行うのは虫送りに似ていますね。
2012年07月17日 08:24
ジグまろX様へ
石川県には虫送りを行っている所は幾つか残っています。
昔は稲作をしている所では全国的に行なわれていたと思いますが消毒をするようになって害虫駆除の必要性がなくなって廃れていったのだと思います。
現在行っている所は文化的遺産として伝統的に行なっているようです。若い人たちに昔の人たちの生活習慣を伝える意味もあるのでしょうね。
2012年07月17日 08:30
”日本の夏・・”らしくていいですね「虫送り」、自分は知らなかったのですが日本各地あった伝統行事なんですね、継続されているから「伝統」なんですが農作の日本ならでは行事ですね。こう言い文化は継承していってほしいものです。
2012年07月17日 15:45
幸村様へ
こちらの松任地区には虫送り行事をする所が未だ何か所かありますがその内でもここ横江の虫送りが特に有名です。
昔は稲作をしている所ではどこでも行なっていたのがだんだんに廃れていったんだと思います。
昔の生活習慣を知るうえではこういった文化の継承も必要だと思います、希薄になっていく地域住民の交流活動にもなりますから。
2012年07月18日 15:32
虫送りという風習は私も初めて知りました。
現代の生活の中では、少なくとも私の私生活を考えても「虫送り」という行事は出てきそうにありません。せいぜい毎日のように両の手のひらでパンと叩き潰す「蚊」の供養をするくらいでしょうか。(^_^;)
 興味深い風習を教えていただきました。
2012年07月18日 17:06
KURI様へ
そうですね、昔は稲作の日本のあちらこちらで行われてい様ですが害虫を消毒で駆除するようになってから廃れていったようです。
消毒もないころ稲の生育に一番大事な時期に暗闇で松明の光やたき火の光に害虫を集めて駆除していたようです。
今では先人の生活習慣を語り継ぐ文化遺産になっています。地区のイベントとして行なっているようです。
2012年07月18日 21:53
こんばんは
松任に残る農耕文化の一つを見せていただき
よい勉強になりました
加賀平野のお米もこうして美味しく頂けるのですね
子どもや若い衆に伝承されているということは
難しい課題を克服され、地域の絆の象徴ですね
2012年07月19日 10:36
ミックン様へ
金沢から小松にかけての加賀平野は白山から流れる水を引いて稲作の盛んな地域です、昔は消毒もしないのでこの時期には害虫が発生して大変だったと思います、そんな時代に害虫駆除として行っていた虫送りが必要が亡くなった現在も伝統的な文化遺産として若者に引き継がれて続いています。
近年、住民の交流の希薄が地方でも進んでいます、このような伝統行事を行うことにより地域の活性化と住民の交流にプラスになると思います、本来の役目が終わった行事が現代の課題に役だっているようです。
keiko
2012年07月22日 14:23
こういう行事があるとは知りませんでした。

金沢ですね。こういう風習は残していってほしいです。

農家の立場からいうと、消毒は仕方ないんですぅ
2012年07月23日 11:02
keiko様へ
こんにちわ、何時も拙い記事を読んで頂いて有難うございます、その上にコメントも頂き感謝です。
虫送りの行事は稲作をしている所ではどこでも行われていると思っていました、こちらではところどころで伝統行事として残っています、この時期になると新聞に時々記事が載っています。
病虫害対策として消毒をすることは必要不可欠だと思います、そのおかげで私たちも美味しいお米が食べれれるのですからすべての人が恩恵を受けていると思います。
その弊害の為に失われるものは別の方法で皆で考えて行かなくてはいけませんね、たとえば最近叫ばれている「ビオトープ」運動も其の一つです、水辺のビオトープを作り、いなくなった蛍を復活させた所もあります。
このような運動をもっと広めて水生昆虫の住めるビオトープも作って保護してゆきたいですね。
2012年09月11日 07:45
松任の風物詩ですねえ。
初めてこれを見たとき、あの俵のお化けみたいのはなんだとまじまじ見ちゃいました。太鼓もばちがしなって、音が素晴らしく響きますからねえ。
2012年09月11日 09:44
つとつと様へ
稲の害虫退治のために昔はあちらこちらで行われていたようですが廃れていったみたいです。
今では文化として伝承されているのだと思います。
太鼓をたたくバチは河原の柳の木を採ってきて皮を剥いて作るようです、一年ごとに新しく作り使い終わったバチは最後にたき火にくべるようです。